曙酒造 天明MITSUGO銀生もと80
10月13日(水)、福島県曙酒造さんの
天明MITSUGO銀生もと80を晩酌で飲みました。
曙酒造さんは、明治37年(1904年)創業。
創業者の鈴木幸四郎さんは、地元の味噌造り蔵の大番頭した。
小作人が作る米の良さに着目、独立して酒蔵を興したそうです。
初代の鈴木幸四郎氏以降、蔵元には3代続けて女性が就任、
「女系の酒蔵」という歴史を持っています。
現在、杜氏を務める鈴木孝市さんが2011年から
「天明」は新商品を続々と送り出します。
お求めやすい価格設定で楽しめる純米大吟醸ちょいリッチシリーズ。
蔵の創業以来、初めてとなる山廃仕込みの純米酒HOMURA(ほむら)。
地元のヨーグルトで造った新感覚リキュール、スノードロップ。
平均年齢20代の若い蔵人と共に、失敗を恐れず
チャレンジを続ける新進気鋭の醸造家として、
鈴木孝市さんは美酒への挑戦を続けています。
天明MITSUGO銀生もと80
原材料米:広島県高宮町産雄町
精米歩合:80%
日本酒度:+2.0
酸度:1.75
アミノ酸度:0.9
酵母:協会10号
アルコール分:16度
商品コンセプト
エコロジーという観点から考える、
あえて磨かないという哲学。
曙酒造で杜氏を務める鈴木孝市さんのお話。とある飲食店の店主と酒米の話になったところ、「お米についてもっと知りたければ、都内に面白い米屋さんがあるから紹介してやろうか?」後日、孝市さんはそのお米屋さんを訪問します。1階はお米の量り売り専用店舗、2 階・3 階はすべて専用にカスタマイズされた精米機がズラリ。「日本酒に興味があって、今度酒米を自分のところで精米してみようと思うんだけど、、、よく米の外側のタンパク質が雑味の原因とか言われるけど、周りどのくらいまでその雑味の成分が多いの?」と問われ、孝市さんはハッキリと返答できなかったといいます。
後日酒米を持参し、その自家用精米機で1%ずつに分けた削り糠を舐めながら、あるところでグンと甘み(旨味) が少なくなったポイントがある事に気づきます。それは12%削ったところ(精米率88%)でした。また、その精米したお米を見てさらに驚きます。お米の形そのまんまに精米されており、通常丸く小さくなる精米とも、扁平精米とも異なる形でした。この出会いがあってから、お米の栽培はもとより、その後の保管方法や精米に至るまで神経を使うようになったといいます。
この天明「MITSUGO」シリーズは、このような体験のもと、低精米で造られたお酒たちです。一般的に、磨けば磨くほど上質な酒になるという常識とは真逆の発想から生まれた低精米酒は、「米の外側のタンパク質が酒の雑味の原因とされているが、それもまるごと「旨み」ととらえる新概念だ。」と説明されがちですが、孝市さんはその一歩先をいった考え方であり、エコロジーの観点からも軽はずみに造られる高精米酒に疑問を投げかける商品だと言えます。
農家さんが手塩にかけて作った大切なお米です。そのお米をできるだけまるまる楽しみたいというコンセプトが含まれています。
生酛らしい酸味と程よい甘みがあります。
発泡感は無く、酸味と甘みのバランスが良く、
程よいアルコール感飲み応えを感じます。
冷やすと甘みを少なく感じ、温めると酸と甘みを程よく感じます。
常温から燗の時は、肉料理。
冷やすと魚料理に合うと思います。
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