新政酒造 No6R-type純米生原酒2019
11月6日(金)、秋田県新政酒造さんの
No6R-type純米生原酒2019を晩酌で飲みました。
新政酒造さんは、嘉永五年(1852年)創業。
創業者は、初代 佐藤卯兵衛(さとう うへえ)。
その名から「うへえの酒」と地元で親しまれておりました。
その後、明治政府が施策の大綱とした「新政厚徳」(しんせいこうとく)
「新政」(あらまさ)という名称を戴くようになりました。
意味は「厚き徳をもって新しい政(まつりごと)をなす」という意味です。
時代はくだり大正期。四代佐藤佐吉は、経営的に成功を収めた後、
息子である卯三郎(うさぶろう)を、醸造を学ぶことにおいては
最高峰であった「大阪高等工業学 校」(現・大阪大学工学部)へ
と進学させました。当時は、兵庫の灘が最高の銘醸地です。
この酒のメッカにほど近い大阪の「大阪高等工業高校」には、
全国の酒造関係者、あるいは大蔵省・国税庁の
技師の卵などが集っておりました。
後に五代目卯兵衛となる、佐藤卯三郎は大学在籍時から
その片鱗を見せました。ニッカウヰスキーの創業者である
竹鶴政孝氏が同窓生であり、同校には「西の竹鶴、東の卯兵衛」
という学業成績の優秀さを讃える言葉があったとのことです。
卯三郎は帰郷するや、自ら醸造指揮者として家業に従事。
自らも酒質向上を目指して研究に奮励努力しまし た。
より優れた酒を醸さんとする艱難辛苦の果て、五代目卯兵衛は、
ついに六号酵母(きょうかい6号=新政酵母)を
自らの酒に現出させることに成功することになるのです。
蔵の方針として
・秋田県産米を生酛純米造りにより六号酵母によって醸します。
・ラベル記載義務のない添加物も用いることはありません。
・四合瓶(720ml)を主体として販売しています。
・特定名称は「純米酒」です。
No6 R-type 2019
小売価格:¥1,528-/720mℓ
原料米:秋田県産酒造好適米
精米歩合:麹米55%、掛米65%
アルコール分:14度(原酒)
使用酵母:きょうかい6号
仕込容器:温度制御タンク
使用瓶:Madame Edwarda♯1
「No.6」シリーズのボトムを支えるR-Type(アールタイプ)は、
まさしく「Regular」(通常版)として気軽にお楽しみいただける
エントリーモデル。生酛造りによって強調された生酒らしい旨みを、
余すところなく楽しんでいただきたいと願っている。
フルーティーな酸味と香りがあり、
ほんのりとした米の旨味甘みを感じる。
辛口の白ワインを思わせるような味わいです。
スッキリした後味とアルコール度数も低めで
飲みやすく、あっという間に1本空いてしまいます。
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