辻井伸行さんコンサート
3月23日(木)、上越文化会館で辻井伸行さんコンサートがありました。
妻と二人で聴きに行ってきました。
忘れもしない昨年12月11日(日)に早朝から並んで手に入れたチケット。
ようやくこの日を迎えました。
日本中で人気の辻井伸行さんコンサート。
まさか上越で開催されるとは、
この幸運を逃さしてなるモノかと思いで聞きました。
午後7時を少し過ぎて辻井さんが手を引かれて入場しました。
最初に座ってから椅子の位置を何度も直して自分の弾く位置を確認していました。
目が見えないのですから、椅子とピアノと自分の位置関係は重要なのでしょう。
前半は、バッハのイタリア協奏曲とモーツアルトのピアノソナタ第17番。
素人の私でも分かる強弱のメリハリやリズムの良さ。
曲の雰囲気が非常に良く伝わってくる。
前半が終わって観客の反応もすこぶる良かった。
其れにも増して圧巻だったのは、後半。
ベートーベンのピアノソナタ第14番月光とピアノソナタ第23番熱情。
私は、クラシックコンサートで観客がため息を漏らすを初めて聞きました。
辻井さんの演奏は、CDなどで聴いたことはありましたが、
CDなどでは、感じられなかった力強さや一つ一つの音の聞きやすさ、
曲全体の雰囲気がとても良いのです。
生の演奏ならでは、辻井さんならではの素晴らしいコンサートでした。
そしてサービス精神旺盛で茶目家のあったアンコール。
アンコールは、
ショパンの別れの曲、辻井さんの風の家、
リストのラ・カンパネラの3曲を演奏したのですが、
まずは、アンコールの前に3方向の観客にそれぞれ頭を下げ、
下がってから登場して曲を演奏し、また下がって
登場して3方向の観客にそれぞれ頭を下げ、
下がってから登場して曲を演奏していました。
ラ・カンパネラの後、また登場してピアノに手をかけたので
もう1曲演奏するのかと思ったら、ピアノのふたを閉じて下がっていきました。
世界には、素晴らしい演奏家は沢山いるのでしょうが
私が今まで聞いた中では、一番の愛すべきピアノ演奏家です。
またチケットが取れるなら辻井伸行さんコンサートに行きたいと思いました。
今回のコンサートでもう一つ良かったのは、
演奏中に1回も携帯電話の音が鳴りませんでした。
こんなことも私の初めての体験かもしれません。
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