野村万作・萬斎狂言公演
9月13日(水)、長岡リリックホール・シアターで行われた
野村万作・萬斎狂言公演を長男、妻と3人で見てきました。
現代劇にも出演して有名な野村萬斎さんの公演ですから満席でした。
狂言は、歌舞伎より時間が短く、出演者も少ないので分かりやすい演劇だと思います。
ただ、言葉は古い言葉を使ったりするので多少の予備知識はいります。
今回公演に入る前に野村萬斎さんの解説があり、
とても分かりやすかったので狂言公演も良く理解できて楽しくすごせました。
登場人物は、舞台で一歩下がってから自己紹介するルールや、
座っている時は、そこにいないものとするルールなど
知っていると狂言が良く分かる知識を教えて頂きました。
今回の公演の演目
「佐渡狐」
佐渡の国と越後の国の百姓が年貢(ねんぐ)を納めに都へ行く途中、
道連れになります。越後の男は佐渡には狐がいないだろうと言い、
佐渡の男はいると言い張り、2人は腰の刀を賭けることにします。
都の領主の館に着くと、佐渡の男は奏者(そうしゃ)[取次役]に
年貢を納めるついでに事情を話し、賄賂(わいろ)を贈ります。
みかえりに奏者は、狐を見たことがない佐渡の男に細かく狐の姿を教えます。
あとからきた越後の男が佐渡の男に狐に関する質問をしますが、
奏者の助けで賭けに勝った佐渡の男は刀を取って去ります。
納得のいかない越後の男は佐渡の男を呼び止め、狐の鳴き声を尋ねます。
佐渡の男は鳴き声を間違え刀を奪われてしまい、
「自分の分だけでも返してくれ」と言いながら後を追います。
野村万作さんの円熟の演技が素晴らしい。
「悪太郎」
乱暴者の悪太郎は、酒を飲むことを非難する伯父を脅してやろうと、
長刀を携えて出かけていく。ところが、そこでも散々酒を飲み、
良い機嫌になると、帰る道すがら寝込んでしまう。
あとをつけた伯父は、道端に寝ている悪太郎を僧形にし、
「今後は南無阿弥陀仏と名付ける」と言い渡して去る。
目を覚ました悪太郎は、伯父の言葉を仏のお告げと信じこみ、
仏道修行することを決心するのだった。そこへ出家が念仏を唱えながら通りかかり...。
悪人正機(悪人こそが仏に救われる対象であるということ)をユーモラスに描きます。
さすが野村萬斎さんです。動きが面白い。
長岡リリックホール・シアターは、とても良い劇場で
ホワイエもくつろぎの場所として有効利用されています。
また狂言を見に行けたら良いなと思います。
狂言を見た事があるなら、
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