曙酒造 天明×フェルミエFUSION2020Tender生酛純米大吟醸亀の尾29
5月25日(火)、福島県曙酒造さんの
天明×フェルミエFUSION2020Tender生酛純米大吟醸亀の尾29
を晩酌で飲みました。
曙酒造さんは、日露戦争が勃発した明治37年(1904年)創業。
創業者の鈴木幸四郎氏は、地元の味噌を造る蔵で
大番頭を任されていた人物でしたが、ある日、小作人が
作る米の良さに着目し、独立して酒蔵を興したのが
始まりとのことです。
初代の鈴木幸四郎氏以降、蔵元には3代続けて女性が就任
しており、「女系の酒蔵」という歴史を持っています。
その昔、酒造りの現場は女人禁制と言われた時代が
ありましたが、その時代背景を考えると曙酒造は
全国でも大変珍しい歴史を持つ酒蔵と言えるでしょう。
天明×フェルミエFUSION2020Tender生酛純米大吟醸亀の尾29
原材料米:亀の尾
精米歩合:29%
アルコール分:16度
新潟にあるワイナリー「フェルミエ」で活躍した白ワイン樽を
福島県は銘酒「天明」を醸す曙酒造に送り、日本酒を入れて
熟成させました。日本酒とワインと樽、この3つが見事に
調和し、融合した、一樽限定のコラボ商品です。
他の蔵元とは少し違う事をしてみたいという造り手鈴木孝市さん
の思いよりマイナス3度の冷蔵庫にワイン樽を入れ、天明の
純米大吟醸亀の尾29の生酒を300日以上掛けてゆっくり熟成
させました。透明感と熟成酒、更には樽貯蔵。
3つがしっかり重なり合い、バランスが取れた時に
どのような味わいになるのかを追い求めました。
熟成からくる甘みと樽の風味がベストなバランスを保って
います。初期に感じられた苦味や若さはそこに無く、
立香も重厚だけれども穏やかで優雅さを感じ取れる、
全体的には、とても穏やかで優しいイメージの
お酒に仕上がりました。
白ワイン樽からの葡萄の甘い香りが印象的ですが
日本酒らしい米の香りと旨味甘みを感じられます。
ほんのりとした酸味も有り、少し甘みの余韻があります。
精米歩合29%なので、高級感あふれる日本酒感があり、
ワインとも日本酒とも言える貴重な日本酒です。
熟成日本酒を飲んだことあるなら、
ポチっとして頂けるとありがたいです。
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