川渡餅、川たり餅、かわたりもち、2019
新潟県上越市では、毎年11月30日と12月1日に
川渡餅というお菓子を売ります。
川渡餅(かわたりもち)は、
餅を小豆餡で包んだあんころ餅です。
これを食べると厄除けが出来るという。
古くは、上越市高田地方に十二月一日初雪の早暁を破り
「川渡も餅ヤーイ餅ヤーイ」と声も勇ましく子供が売り歩く風習がありました。
此の起源は今を去ること約四〇〇年永禄四年越後の上杉謙信公は
甲斐の武田信玄公と年来の雌雄を決せんとして出陣し、
千曲川をはさみ謙信は妻女山に信玄は八幡原に両軍五万余騎が対陣した時、
謙信公、戦い前夜士卒に餅を配り士気旺盛なる威力を以て折からの濃霧の中、
川を渡り旧暦十月十日未明武田と激戦の末、勝を得ました。
以来春日山城下高田地方の住民は謙信公の戦勝と武勇にあやかる様、
川を渡る前に食べた餅を十二月一日「川渡餅」と称して食べ
心身の鍛錬とする行ま事を残す様になりました。
また、謙信公は、4回目の合戦、
謙信が単独で信玄に切りかかったことで後世に名をとどろかせた。
頼山陽の詩は、川中島の合戦を詠ったものである。
ふしきあんきざんをうつのずにだいす
題不識庵撃機山図
べんせいしゅくしゅくよるかわをわたる
鞭声粛々夜河渡
あかつきにみるせんぺいのたいがをようするを
暁見千兵擁大牙
いこんじゅうねんいつけんをみがく
遺恨十年磨一剣
りゅうせいこうていちょうだつをいつす
流星光底逸長蛇
(高田菓子組合川渡餅案内より)
11月30日(土)、上越市本町のもちやさんで川渡餅を買いました。
添加物なしの本物の川渡餅です。
今年から値上げされ、上越市内どのお店も
1個120円税別です。
漉し餡の川渡餅と粒餡の川渡餅があります。
黒糖で味付けした国産小豆餡です。
コクのある甘さが癖になります。
私は、粒餡が好きです。
妻がこしあんが好きなので、
両方買います。
100%新潟県産の餅米でつくった川渡餅。
添加物無しの本物ですから、コシもあります。
その日のうちに食べないと固くなります。
お餅ですから。
10個購入しましたが、
夫婦で仲良く、その日のうちに食べました。
これで無病息災が約束されました。
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